眠れぬ夜長は、本の世界へ引きこもり。

読書日記。あくまで備忘録としての記録。月曜日に更新予定です。

どこにでも実は居そうなお母さん。

今週の本 村山由佳著(2011)放蕩記.集英社.

 

 

いつ頃からか毒親という言葉が聞かれるようになり、親らしく自分の価値を押し付けたり、過干渉する親にラベルが付いたように思う。

母と娘。この関係はいつの世も、きっと難しい。文中で、まーなんちゅうお母さん、と思ったりもしたが、こんなお母さんはどこにでも実は居そうで、あえて明文化していなかっただけのように思える。お母さんは何でも知っている、というように子を管理しようとし、子がそれから逃れられない間は絶対のように洗脳されるが、離れてみると、言うほど何も知らないことがわかる。そんな呪縛からは早く逃れないといけない。

親子なんて、たまたまあなたの腹から出てきただけで、それ以上でもそれ以下でもない。親も子もそれぞれに人生は走っているのだから、「親の面倒は子が見る」とか、「早く孫を抱っこさせろ」みたいなことを言われたら、てめえで何とかできないことが当たり前に享受できると思うな、と吐き捨ててしまいそうだ。それと、女の子を産んで私の老後は安泰等と口走るバカ女の子は、親の言うことなんて素直に利かない賢い子に育ってほしいと心底思う。