眠れぬ夜長は、本の世界へ引きこもり。

読書日記。あくまで備忘録としての記録。月曜日に更新予定です。

必要以上に働いたら負けの極意。

今週の本 ゆるふわ無職著(2022)寝そべり族マニュアル:なるべく働かないで生きていく.kindle版.

 

 

競争社会は、いい所で降りないと、それはそれで沼のように出られなくなると思っていた。最低限でよい、と思いながらも、物欲や商人欲求が刺激され、よいがよくないへ知らず知らずのうちに変わっていく。何を取るか、対話とともに進めていく様がよく理解できて、良かった。そして、やはり哲学は心の護身術なのだ。

 

 

 

知らなかったことが、無いことにならないために。

今週の本 上間陽子著(2017)裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち.太田出版.

 

思ったより、重かった。しかし、これを体験している彼女たちが感じたこと、受けたことは、きっともっと重い。

知らなかったことが無かったことにならないために、私たちは読んで聞いて、目を閉じずに事実を見ていくしかない。あなたが知らないこと、見えていない世界が無かったことにならないために。

不条理にいつの間にか慣れるということ。

今週の本 安部公房著(1962)砂の女.新潮社.

 

 

自分の名を世界に残したいと昆虫採集に出かけた男は、砂の世界に閉じ込められ、ありとあらゆる考えつく方法で脱出を試みるも、全て失敗。だが、いざ脱出の機会を得ても、逃げるのはあとで、と順応してしまう。

不条理に、いつの間にか馴れ、その世界に順応してしまう。正しいことは何か、正義はとは何か、倫理に反していないか、そんなことを考えなければ、とはっとさせられる1冊。

 

人生の教科書。

今週の本 大原扁理著(2016)年収90万円で東京ハッピーライフ.太田出版.

 

 

自分にとって何が大事か、それをゆるくてもちゃんと考えた先にあったものを記述してくれている。10代は、自分が何者かわからずに苦しい時期。そんな時期のまるっとした過ごし方も指南してくれている。

 

今週の本 大原扁理著(2016)年収90万円で東京ハッピーライフ.太田出版.

自分にとって何が大事か、それをゆるくてもちゃんと考えた先にあったものを記述してくれている。10代は、自分が何者かわからずに苦しい時期。そんな時期のまるっとした過ごし方も指南してくれている。

 

若き准教授(仮)の人生を変えた一冊。

今週の本 康永秀生著(2021)必ずアクセプトされる医学英語論文 改訂版 完全攻略50の鉄則.金原出版.

 

 

 

 

研究者と名の付く人(大学教員は必ず含まれる)や、論文執筆は必須の仕事と言え、それにはトレーニングが必要である。本書は、かなりの実用書であり、はっと目が覚める名言が散りばめられている。

多くの研究者のバイブル的一冊であることは疑う余地なし。ある程度のスピード感を持って、量産していくためには、毎日の準備運動が大切だ。

詠みたくなる沼。

今週の本 穂村弘著(2014)短歌ください.角川文庫.

 

 

筆者との出会いは、ラジオ。眠そうな声で、パーソナリティと対談し、シンジケートを発刊した時の話をしていた。

開いた本の先には、むむむ、詠みたい、と唸るほどのセンセーション。

アマゾンの商品説明を覗くと、「詠みたい気持ちを喚起させる実践的な短歌入門書である」とな。なるほど、沼とはまさにこれだ、と思わせた一冊。

一生懸命、生活するために。

今週の本 土井善晴著(2016)一汁一菜でよいという提案.新潮社.

 

 

 

食は日常という言葉にはっとし、結構大切なのに、特に教えられてもないし、日々に流されてたら疎かになることだと反省する。一人住まいを始めてから、お母さんやおばあちゃんがよく言ってた。ご飯ちゃんと食べた?、と。

歯磨き等の習慣みたいにお味噌汁を作る。ふむふむ、なるほど。