思春期と第三者。
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思春期って息が詰まる。抽象度を増した思考が可能になる時期と、2次性徴による体の変化がドッキングして、大変なことになってしまう。そんな時にふらっと現れた他者と出会うことで、息が出来たりする。
変化には、きっと期待値が潜在している。心も体も2次性徴に伴う大幅改定を終え、期待値を下回る結果であると、それはコンプレックスとしてしこりを残し続ける。
本書は、しこりをなんとかしようと必死な母と、大幅改定の途上にいる娘と、母の妹であり叔母の第三者の3日間を記述している。
母と子なんて、所詮他者なんだからわかり合えない。それを超越しようと本音と卵をぶつけ合う。外野からは、どう見ても愚行だけど、当事者たちの必死さが伝わってくるラストであった。